葬儀の流れ(2)

関係者への連絡と届け出

通夜・葬儀の日時、場所が決定したら、親族や友人に連絡します。
基本的に連絡は電話で行います。

■連絡の優先順位は
1. 家族
2.近親族(三親等くらいまで)
3.知人・友人・勤務先・学校・関係先・隣近所など
緊急の場合ですので、家族や近親族、親しい友人への連絡は、早朝や深夜でも失礼にあたりません。
できるだけ手短に、通夜・葬儀の場所、日時を正確に伝えるようにします。勤務先は直属の上司、 学校でしたら、担任の先生に連絡して、そのほかの人にも知らせてもらいます。

■死亡届は「死亡診断書」(「死体検案書」)を添付して、市町村役所の戸籍係に「死亡届」を出します。
その後「火葬(埋葬)許可書」を受け取ります。葬儀社が代行する場合もあります。

通夜と葬儀の手配

■通夜に当たっては以下の手配が必要になります。
・納棺式に備え、仏衣の経帷子など、死装束を用意
・遺影写真の作成
・通夜の弔問客にお渡しする通夜供養品の手配
・式場にお供えする供花(生花・樒)供物の手配
・通夜の親戚、世話役の夕食、通夜ぶるまいの料理、飲み物の手配
・自宅、寺院、集会所等で葬儀を行う場合の駐車場確保
・お世話係の方々に、通夜の役割を分担
・棺を式場等に移動する場合の寝台車の手配
・貸衣装の手配(必要な場合)
・会葬礼状の用意(予想される人数より多めに用意しておきます。)
・会葬者にお渡しする供養品の準備

■葬儀に当たっては以下の手配が必要になります。
・親族、世話役の方々にふるまう仕出し料理と、飲み物の用意
・寝台車、霊柩車、マイクロバス、タクシ-の手配(あらかじめ火葬場、骨上げ、式場への送迎者数を考慮して依頼します)
・個人葬でも弔辞を希望する場合、早めに故人のゆかりのある人へ依頼
・葬儀の時間を親族、会社関係、知人等への連絡
・寺院には葬儀の内容と、希望する僧侶の人数を伝え、戒名や法名についての相談

納棺

亡くなったあと、時間を置かずにご遺体を棺に納めることもありますが、遺族や親戚が揃ってから行うことが多いので、一同が集まりやすい通夜前に行われることが一般的です。

本来は遺族の手で行うものですが、最近では葬儀社スタッフ、納棺専門業者等のスタッフが納棺の儀式を仕切っています。

通夜の準備

■心づけの準備
通夜が始まると、遺族に時間の余裕がなくなるため、葬儀の当日、霊柩車・火葬場への送迎車の運転手や、斎場・火葬場の係員などに渡す「心づけ」を前もって準備しておきましょう(ただし、公営の火葬場で渡すことは禁じられています)

■仮通夜の場合
近親者のみでおこなうのが「仮通夜」です。
仮とはいえ、本来であれば僧侶を招いて読経していただくのですが、最近では省略されるケースも増えています。(通夜ぶるまいは不要です)  自宅で仮通夜を行う際には、遺体は納棺せず、枕飾りを置いたまま行う場合もあります。

■僧侶を招いた場合
僧侶を招いた場合は読経後にお礼を述べ、「お車代」を渡しましょう。

通夜

3.遺族が交代で灯明と線香の火を絶やさないように番をします。
通夜は、夜を徹して故人に付き添うのが習わしでしたが、最近では2時間程度で終わる半通夜が一般的となりました。

一般的な通夜の流れは以下のようになります。
(仏式の一例です。地域、宗旨宗派により順序や内容が異なることがあります。)

  • ご遺族・参列者の着席
  • 僧侶の入場・開式
  • 読経
  • 僧侶のご焼香
  • 喪主、遺族、親族の順番でご焼香
  • 参列者のご焼香
  • ご焼香後、喪主または親族代表のお礼の挨拶・閉式
  • 通夜ぶるまい
  • お開きの挨拶